どのような症状でお悩みですか
症状 ※詳しくは各症状をクリックしてください |
疑われる疾患 |
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血圧が高い | 高血圧症、腎臓病、ホルモン異常 |
呼吸が苦しい | 肺の病気、心臓病 |
胸の違和感 | 心臓病、肺の病気、胃腸の病気 |
むくみ | 心臓病、腎臓病、肝臓病、ホルモン異常 |
少し歩くと足が痛くて歩けなくなる | 足・脚の動脈硬化、腰の病気 |
健診での異常 心電図異常 血圧 胸のレントゲン写真で心臓が大きい 血液検査値異常 |
疑われる原因 |
めまい | 耳鼻科的・脳神経内科的原因or心臓病 |
短期間で体重が増えた | 心臓病、腎臓病、肝臓病、ホルモン異常 |
2週間以上咳が続く | アレルギー、肺の病気、心臓病 |
脈が不規則、脈が速くなる | 害のない不整脈、治療必要な不整脈 |
血圧が高い
50歳以上の半分が高血圧ですが、稀にホルモン異常などによる特殊な高血圧もありますので、治療開始前に血液検査などを受けてから治療を受けるのがお勧めです。高血圧かどうか、上が140、下が90を目安として判断することが多いですが、自動車の運転中、喫煙、睡眠不足、寒い冬には上がりやすいなど、個人のライフスタイル、年齢なども考慮して高血圧の薬が必要かどうか診断していきます。運動中は、上の血圧が250を超えることもありますが、みなさん無症状で気がつきません。ですから、高血圧は、症状がなく動脈硬化を進行させる「静かな暗殺者」と言われています。最近の日本製の家庭用血圧計は信頼度が高いので、上腕で測り、記録して病院に持参するのが診断、薬の効果を見る上で大切です。個人により、血圧が上がりやすい時間帯が異なりますので、家庭用血圧計を一家に一台持つことをお勧めします。高血圧の薬を飲んでいる人の半分しかきちんと血圧が下がっていないという調査結果ですので、病院で高血圧の薬をもらっていても、ご自分で日々の血圧記録をしてみないと安心はできません。
呼吸が苦しい
呼吸が苦しいと感じる場合、肺か心臓に原因があることが多いです。胸と背中に雑音がないか聴診器を当てます。指をクリップのような医療機器で挟むと、動脈の酸素濃度と脈拍を測ることができ、酸素不足の目安になります。
肺に原因がないかどうか調べるためにCTスキャンを指示することがあります。胸のレントゲン写真では見えない、または写らない病変も、CTスキャンなら診断できることが少なくありません。保険診療で3割自己負担で4000円くらいですが、胸のCTスキャン検査で、肝臓、すい臓、胆のう、腎臓の上部まで映りますので、胸のCTスキャンで予想外の病変を早期発見できることもあります。
心臓に原因がないかどうか調べるには、心電図、心臓超音波検査、迅速血液検査などを組み合わせて、可能な限り早く診断することを心がけています。24時間連続記録する心電図を外来で着け初めて診断できる脈の乱れもあります。
胸の違和感、痛み
症状を感じる胸の場所、持続時間、頻度などから、心臓に原因があるのか、肺に原因があるのか、胃腸に原因があるのか、肋骨などの整形外科的疾患、その他の原因なのか診断を進めていきます。胸と背中に雑音がないか、迅速血液検査、胸CTスキャン、心電図、心臓超音波検査、24時間記録する心電図検査などを組み合わせて外来で検査して行きます。高度な専門的治療が必要な場合は、専門病院へのご紹介をいたします。当院は、整形外科医と内科医が連携して診断しますので、どちらも最先端の診療ができます。
むくみ
心臓、腎臓、肝臓、甲状腺の働きが悪くなると、全身にむくみが起き、体重が増えます。心臓、腎臓、肝臓がむくみの原因かどうか、血液・尿検査でわかる時代になりました。さらに詳しく調べるには、超音波検査、CT検査、心電図などを組み合わせます。
むくみに気がつきやすいのは、足です。人差し指、中指、薬指で骨の上を軽く圧迫して、指を離して10秒経ってからも指の跡が残る場合は、病的なむくみの可能性があります。
女性は、病的な原因がなくてもむくみに気がつきやすいので、外来での相談が少なくありません。
少し歩くと足が痛くて歩けなくなる
脊柱管狭窄症などの整形外科的原因で短距離しか歩けない場合と足の血のめぐりが悪いことや心臓・肺などの内科的原因のことがあります。当院は、整形外科医と内科医が連携して診断しますので、どちらも最先端の診療ができます。
健診での異常
心電図異常
健診では、心電計に内臓されたIT診断システムによる診断結果が印刷され、その医学的診断結果を病的かどうか医師が判読せずに、結果をお渡しする施設があるため、受診者に不要な不安を与えることがあります。健診結果を持参して受診していただければ、患者さんに分かるようにご説明いたします。
血圧
血圧が200を超えても通常、症状は出ないので、放置する方が多いです。しかし、動脈の内側では動脈硬化が進行して行き、行きつく先は、脳梗塞、心筋梗塞など、後遺症を残したり、死につながる病気です。日本製の上腕で測る血圧計は信頼度が高いので、健診で血圧が高い方は、上腕式家庭用血圧計を購入していただき、記録を持参して受診してください。病院では、血圧に関係するホルモン検査などを行い、高血圧の薬が必要かどうか決めて行きます。高血圧の原因となる社会的ストレスが減ると、高血圧の薬を減らしたり、不要になる場合もあります。
胸のレントゲン写真で心臓が大きい
健診では、心臓の幅を胸の幅で割り算して51~52パーセント以上ですと、心臓が大きいという診断結果にする医学的慣習があります。多くの場合は、お腹の脂肪が増えて心臓が持ち上げられて、心臓が横向きに傾いたために、レントゲン写真で心臓の幅が広がって見える現象です。活発にスポーツをする方では、心臓が大きくなる「スポーツ心臓」の場合もあります。本当に心臓が大きいかどうかは、痛みも害もない「心臓超音波検査」で診断できます。
血液検査異常
血糖、HbA1c、コレステロール、中性脂肪、肝臓の値、尿酸などのいわゆる生活習慣病の数値が高い方は、すぐに再検査の受診をするのではなく、ライフスタイル改善を3か月くらい行ってから再検査すると、受診の意味があります。
過去13年間、札幌市民の食生活分析を行った経験から、食生活、その他のライフタイルのアドバイスをいたしますので、気軽に受診してください。
めまい
めまい、ふらつきは、耳鼻科的な原因のことが多いですが、時々、脳血管障害、心臓が原因のことがあります。まず、耳鼻科、脳神経内科を受診して、内科受診を勧められた場合、ご相談ください。
短期間で体重が増えた
肥満による体重増加は、体重がゆっくり増えます。1週間で数キロ体重が増えて、足に靴下の跡がつく場合は、心臓、腎臓、肝臓などの内臓が原因のことがあります。血液、尿、CT、超音波検査などで診断していきます。
2週間以上咳が続く
日本人の全年齢で5人に一人が何らかのアレルギーを持っている現代では、2週間以上続く咳で受診する方が少なくありません。季節的なアレルギーの方が多いですが、一年を通じてアレルギー症状が強い方もいます。アレルギーの原因は、血液検査である程度絞りこむことができますが、温度変化がアレルギーの原因の場合は、診断がむつかしいです。アレルギーが原因の咳には、1日1回の吸入、1日1回の飲み薬など、いろいろな治療法の組み合わせがあります。飲み薬は、40種類以上ありますので、自分に合った薬を見つけることができれば、眠気を感じずに日常生活を過ごすことができます。1日1回の飲み薬だけで、気管支喘息がまったく起きなくなる方もいます。アレルギーの原因を避けることができる場合は、ライフスタイルを変えることも大切です。アレルギー性鼻炎に対しても、粘膜に粘着性のある薬を鼻の奥まで噴霧できる1日1回の点鼻薬がありますし、眼の痒みに対しては、点眼薬、眼軟膏を使うと有効な場合もあります。食べ物がアレルギーの原因の場合は、食生活と下痢などの便通を日記で記録することで、ご自分で原因に気づくことができることもあります。
脈が不規則、脈が速くなる
誰しも24時間の間では、脈が乱れていますが、通常は気がつきません。最近は、スマート・ウオッチ、家庭用血圧計の「不整脈」表示で気がつく方も増えています。9割の脈の乱れは治療が必要ありませんが、ご自分の不整脈がどのような種類なのかは、心電図で証拠を捕まえないとどんな名医にも診断できません。健診の心電図は、ほんの数秒の記録ですから、断続的な不整脈には診断能力が低いです。最近は、専門病院では、24時間心電図だけでなく、数日から数年間の連続記録をできる医療機器がありますので、不整脈の診断と治療は、とても進歩しています。少しでも不安を感じたら、まずご相談ください。