もしかしたら関節リウマチかも?
- 節々(関節)が痛む・腫れる
- 関節がこわばる、特に朝がつらい
- 体がだるい
- 疲れやすい
- 微熱
- 食欲が無い
- 体重が減る
関節リウマチ(略:RA)ってどんな病気?
関節リウマチは手や足、膝や肘などの関節が痛くなったり腫れたりする病気です。長く続くと進行性に関節が破壊されて動かしづらくなっていき、さらに進行すると「手で物をつかめない、歩けない、ほぼ寝たきり」といった深刻な機能障害に至る可能性がある病気です。
関節リウマチはどうして起こってしまうの?
関節リウマチは「免疫」の誤作動によって起こると考えられています。ヒトのからだには、細菌などから守ってくれている「免疫」というしくみがありますが、そこが誤作動を起こして自分の関節を攻撃することによって痛みや腫れが引き起こされます。
関節リウマチの原因は?
関節リウマチの原因はまだ不明なところが多いのが現状です。もともとの体質(遺伝的素因など)に何らかのきっかけが加わって一部の人に免疫の誤作動が起こってしまうと考えられています。
関節リウマチの診断はどうやってするの?
一般的な関節診察所見やレントゲン検査の他に、血液検査や関節エコー検査、また必要に応じて関節MRI検査などを組み合わせることによって早い段階で関節リウマチと診断することが可能です。当院ではいずれの検査も行うことが可能です。
関節リウマチの治療は?
関節で起こっている炎症を鎮め、関節破壊の進行を抑えて変形してしまわないように、出来るだけ早く「リウマチ専門医」のもとで適切な診断と治療を受けることが必要です。具体的には痛みを抑える治療として消炎鎮痛薬や少量のステロイド薬を使用し、病気の進行(関節破壊)を抑えるために抗リウマチ薬の投与を行います。以前はこれらの治療を行っても関節破壊の進行を抑えるのが難しいことが少なくありませんでした。しかし、現在は「バイオ型抗リウマチ薬」や「分子標的合成抗リウマチ薬」といった多くの優れた抗リウマチ薬が使用可能となったことから進行を抑えることが可能となっており、さらには寛解・治癒を目指すことも夢では無くなってきています。持病や費用などの理由で新しい治療薬を使うことが難しい場合もあるのですが、「おかしい」と感じた場合は出来るだけ早くに専門医を受診されることをお勧めします。当院には内科系リウマチ専門医と外科系リウマチ専門医がそれぞれ在籍して連携診療を行っており、患者さまの状態に合わせた治療を行うことが可能となっております。